tanaproject(たなプロジェクト)は2011年9月より活動を開始し、東日本大震災で被災された地域の仮設住宅などに棚を届け、自分で自分のつかう棚をみんなでいっしょにつくるワークショップをおこなうプロジェクトです。長期で活動を継続していくため、2011年10月に団体を設立しました。

2014年3月26日水曜日

レポート:【チャリティ013_tanaprojectワークショップ特別編 2014年2月23日(日)@サレジオ教会司祭館】

今年1月末のこと。
母校でtanaprojectや自分のことを、中学1年生と高校3年生にお話しさせていただく機会がありました。
その際に、機会をくださった先生が、「もし話を聞いて興味がでたら、ワークショップをいっしょにやるのはどうでしょう」とあらかじめお声掛け頂いていたようで、話をし終わった後に、数名の高校3年生がかけよってきて、いっしょにワークショップを開催できることになりました。

まずは場所を探すところから、告知用のポスターをどうやってつくるか、誰にどうやって声をかけるか、など、生徒たちが主体で動いてくれました。

もちろんレポートも主催してくれた有志の生徒たちが書いてくれました!
最後の方には、それぞれの感想も頂きました。

ぜひ最後までおつきあいください!

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【チャリティ013_tanaprojectワークショップ】2014年2月23日(日)@サレジオ教会司祭館
つくったtana 15個
つくったひと 24名  


【ワークショップにいたった経緯】

 今回主催としてtanaprojectWSをおこなったのは、森さんの母校である目黒星美学園高校の、3年生有志です。
 森さんからtanaprojectのお話を聞く機会があり、活動に参加させていただけたことは本当に幸運でした!
1ヶ月ほど前から、森さんや先生方にサポートをしていただきながら、生徒主体で準備を進めてきました。会場の場所取りのために電話をかけたり、チラシを作ったり、教室を回って後輩たちに宣伝したり、メールで予約のやり取りをしたり…。メンバーのなかには、ボランティアの経験がかなりある人もいましたが、どのメンバーにとっても初めての試みがたくさんありました。不安もありましたが、試行錯誤し、みんなでアイデアを出しあいながら、なんとか当日を迎えることができました!


【当日】

*準備*
会場に道具を運び込んで、設置。その後、スタッフみんなでtanaの作り方のレクチャーを受ける。だんだん出来て行くtanaとその可愛さに一同大盛り上がりしていました(笑)

会場はこんな感じ。
 開始時間前にいらした参加者さんたちに、
東北の被災地に送るメッセージカードを書いていただきました。


 みんな真剣に書いてくれました。


WS開始*
まずは自己紹介。子供たちは、真剣なまなざしで私たちの話を聞いてくれました。

 自分のぶんの材料を運んで、さっそく作業開始。

 私たちスタッフは、ひとりにつきふたりの子供たちと一緒にtanaを作りました。


tana作り*

協力してtanaを組み立てていきます。
 小さい子供たちは、ボンドをつけたり段ボールを押さえるのは大変そうでしたが、あきらめずに自分の力でやろうとする姿がとても印象的でした。


*飾り付け*
 tanaを飾り付けるみんなの様子

 たくさんの布のなかから好きなものを選んで、tanaの取っ手用に切ります。

 ひとりが布を持って、もうひとりが三つ編みに。

 アクリル絵の具で色を塗ったり

 mtや布を貼ってデコレーションしたり

 ウェットティッシュを使った独自の画法を編み出したり

 芸が細かい…

  楽しそうです。

 どの箱も素敵に仕上がっていました!


*記念撮影*
 最後に、完成したtanaと一緒に記念写真。

 スタッフも入って撮影。

 
【終わりに】

このような素晴らしい企画にスタッフとして参加することができ、貴重な体験をさせていただけて、本当に良かったです。私たちのサポートをしてくださった森さんに心から感謝いたします。私たちはこれから大学生になります。
ここでの経験を生かして、これからも様々なことに積極的に挑戦していきたいです!


(レポート担当:宮川さん)

★有志で参加してくれたみなさんの感想


今回、私はtanaprojectに企画の段階から関わった。そもそも今回参加に関わるまでtanaprojectを詳しく知らなかった。具体的に知るきっかけとなったのは、森さんが目黒星美学園の卒業生として、学校で話をして下さったことであった。tanaprojectは、仮設住宅や避難所に収納スペースが足りないため、棚を作りながら、二人一組で製作することによりコミュニケーションを取りやすくするというもの。被災地支援というと、がれき処理、募金集めなどという、大まかなものしか知らなかったため、被災地支援の新たな形として大変興味をもった。そこで、自らもプロジェクトの一員として活動してみたいと思った。本番を迎え、実際に二人組を組んで棚を製作していく中で、どのグループも楽しそうにかつ懸命に棚作りに励んでいる姿が印象的であった。棚作りは、もともとの段ボールに折り目がついているなど、作りやすい工夫が施されているため、小学1年生でも戸惑うことなくできていた。最後に装飾を加え、完成!!全員が満足そうに完成品を持ち帰る姿を見て、今回このプロジェクトに参加できて良かったと改めて感じた。今回のプロジェクトを通して、被災地支援には様々な形があり、多くの人々が尽力している一方で、この事実を知らない人がたくさんいることを身にしみて感じた。もっと、被災地支援の輪を広げ、自分自身も継続的に支援に関わっていきたいと思う。(品川さん)

今回このワークショップを通じて多くのことを学びましたが、なかでも特に二つのことを学び得ました。一つは自分たちで企画をやり遂げることの楽しさです。ワークショップのための場所取りを初めとして告知など、企画の一番元になる部分から生徒主体で進めてきました。初めてのことで上手くいかないこともありましたが、当日無事にワークショップを終えることができたとき、今までに無い達成感を感じることができました。二つ目は積極性です。これは以前被災地ボランティアに参加した際にも感じたことですが、誰かのために何かしたいと思っても、受身なままでは何もできません。例えば告知をするのにもどこでどのような告知をするのかなど自分たち自身で考えなければならず、積極的に考え行動に移すことの大切さを痛感しました。何かしたいと思い立ったら恐れず積極的にアクションをとれる女性になりたいと思いました。そしてこのワークショップを通じて学んだことをこれから新しい世界へ出て行くなかで生かしていきたいと思います。(島田さん)

2011311日。日本人にとって忘れることのない未曾有の大震災を私達は経験した。今もなお復興のために、そして被災地で闘っている人々のために努力している人が大勢いる。私自身、被災地に3度訪れ現地の方との交流を経て、自分にできることを考え、微力ながらも行動に移してきた。現在私は高校3年生だ。大学に進学することが決まり、これからは社会の一員としての自覚を持たなければならない時期である。卒業を控えた今、中学1年生の頃から続けてきたボランティア活動に、一つのピリオドを打ちたいと考えていた。もちろん、これからもボランティアを続けるつもりでいるが、何も考えずに部活動感覚でボランティアをするスタイルから卒業したかったのである。そんな中、私たちの学校の卒業生である森さんの活動“Tanaproject”に出会った。ものを作る楽しさと被災地支援という2つの要素が合わさった子どもも大人も楽しめることができるこのプロジェクトに是非とも参加したいと強く思った。また、プロジェクトの内容だけでなく、森さんの被災地への思いの強さとその実行力に感銘を受けたのだ。ワークショップを通じて、サポートの形は人それぞれであることを学んだ。私が行ってきた被災地での活動や東京で行った復興支援も一つの支援方法である。また、今回のような活動は、ただ支援に貢献するだけでなく、ものを作る楽しさ、ものを大切に扱う心まで得ることができる素晴らしい支援である。ワークショップに参加した子ども達は、棚を作ることで被災地復興を行っているという意識はあまり感じていなかったのではないか。単純に棚を楽しんで作っていたように思える。
最後に被災地の方や森さん、一緒に活動した仲間、ワークショップに参加した方々すべてに敬意を示すとともに、より良い支援活動をこれからも自発的に考えていき、実践していきたい。(荒川さん)

「日程以外すべて未定」という状態から始まったこの企画。ありがたいことに場所の手配から当日のスタッフまでほとんどを高3でやらせていただきました。イベント開催のいろはを実践という形で学ぶ貴重な経験となりました。私は、広報担当としてポスター作成をしました。今まで作ったことのあるポスターは部活の公演の宣伝など伝えたい情報量が少なかったため、今回のように企画内容を全く知らない人向けに作るポスター作りは初めての経験でとても苦戦しました。先生の力を借りてやっとのことでポスターは完成しましたが、要約する力をこれからつけていかなければならないと痛感しました。当日は、想定していたよりも多くの方が参加を希望してくださり、イベントは大成功に終わりました。参加してくれた小学生たちは皆楽しそうに棚を作っており、イベントを開催する醍醐味も味わえたなと思いました。これから大学へ進学しますが、大学に入ってからも、今回の経験を元に自分でもイベントを開いていきたいです。そのためには今回改善しなければいけないと痛感した点を直すべく、日々精進していきます。(向山さん)

今回このtanaprojectに参加させていただいて得た物がたくさんありました。その一つが計画を立てる難しさです。いつどこでやるか、何人くらい募集をかけるかなど決めることがたくさんありました。また話し合っているとお金の計算や交通の便なども考慮しなければならないことに気が付きました。他にも告知の仕方など、すべてが初めてで戸惑ったりうまく行かないことが多く不安ばかりが募りました。しかしワークショップ当日はその不安が嘘のように大成功させることができました。参加してくださった皆さんのたくさんのアイディアや楽しく会話をしている姿をみてとても元気をもらえたし楽しんでもらえたという喜びを感じました。実際私は準備の期間何も手伝うことができず自分の行動力のなさに改めて気付かされました。また、一つのことを始めることは思っていた以上に大変なこともわかりました。なのでまたほかにもボランティアに参加する機会があれば積極的に行動したいと思いました。(秋山さん)

ーーーーーーーーーーーーー(以上)ーーーーーーーーーーーーー

とっても心のこもったすてきなレポートと感想、ありがとうございました!
これからもいろんなことにどんどんつっこんでいって、活動や視野を広げて行ってくれたらいいなー!と思いました。
いっしょに活動をすることで、これまでに気づかなかったことや、あたらしい見方をわたしも教えてもらうことができました。


主催してくれた、秋山さん、荒川さん、小野さん、品川さん、島田さん、永野さん、宮川さん、向山さん、今回はほんとうにどうもありがとうございました。
大学生になってもがんばって下さい!

なお、今週末3月28〜30日に、母校の東北研修に同行し、東北でもワークショップを開催して参ります。

そのレポートも参加した生徒に書いてもらう予定ですので、おたのしみに!

<今回ご協力してくださった方々>

●目黒星美学園教諭・亰先生、同窓会・井口様 他皆様
●今野梱包株式会社・今野社長

◎hhstyle.comさん(パントンチェア・ジュニアの提供)
◎カモ井加工紙さん(mtの提供)
◎FINAL HOME/津村耕佑さん(布等の提供)
◎株式会社コニシさん(木工用ボンドの提供)
◎PLUS株式会社ジョインテックスカンパニーさん(アクリル絵の具他多数の提供)
◎株式会社中川ケミカルさん(カッティングシートの提供)
◎COTONAさん(引出しの引き手の革の提供)
◎高進製靴さん(引出しの引き手の革の提供)
◎kamiyakanakoさん(布の提供)

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